Happy　Ending
「なぁアイカ…」

「なしたのケンちゃん？」

オレは覆い被さってアイカにキスをした。

まだ付き合っていないアイカに軽いキスをした。

アイカは嫌がってはいない。オレは舌もいれた。アイカも少し答えてくれた。

だが、

「ヤルの？ゴムないとやらないよ？」アイカはオレを口元から離し言った。

冷めた。オレはゴムを持っていたがアイカとはヤラなかった。押してゴムさえあれば誰とでもヤルと言うような発言にオレは少し軽蔑してしまった。

そして時間が過ぎアイカを駅まで見送った。

また連絡を取る日が続き、2回目の花火大会の日がきた。この日は、アイカの家の近くからでも花火が見えるという事で、アイカの家で遊ぶ事にした。

その日オレは携帯が止まっていた。家をでる時に電話してアイカの家の近くの駅につく大まかな時間を計算して教えた。

今思えばかなり待たしたと思うが、アイカは待っていてくれた。

　今アイカは待たずに振り返らずにオレより前を見て歩いている…

　あの頃のドキドキがなくなったんだろう。今のアイカの好きな人はほぼ一目惚れだ。ドキドキを与えてくれなかった人よりドキドキを感じ自ら積極的に彼へアプローチしている。もう彼の部屋にも泊まっている。

　アイカは可愛いから実るだろう。

　ただ彼に言いたい。アイカを騙すような事だけはしないでくれ。幸せにしてやってくれ。オレができなかった事をやってくれ。アイカの笑顔を大切にしてくれ…
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表紙・目次

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