天使のような微笑で
「あ。そうだ」

 ふと思いついて携帯のキーをカチカチと押す。

「明日は、どこに行くの?」

「大好きな芸能人」が分からずとも場所さえ分かれば情報ゲットできるかも。

 分かっても俺が会いに行くことは叶わないけど。
 でも、好きな芸能人が分かるんだから。
 
 彼女はもう俺のファンじゃないのかな・・・。


-トントン-
 控え室のドアがノックされ

「お願いします」

 スタッフが顔だけを覗かせて、すぐにドアが閉まった。
 
 俺は彼女からの返事を見る事もできず、仕方なく携帯をカバンにしまった。

 さてと、頑張りますか。

 



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