女王陛下は女神様
ジェームズを追い返した翌日、ローズは父親に呼び出された。


「ローズ、何故ジェームズを国へ帰した?あんな立派な方はいないだろう。」


「お父様は知っていましたのね。ジェームズ様が……、
王子だということも。」


「あぁ。彼は女王のことをもっと知りたい。と言っていた。」


「えぇ、そうでしょうネ。彼は……、

私の初恋の人。でも、彼は私を堕す気だったのよ?」

ローズは目を伏せた。

……昨日一晩中泣いたローズの目は、真っ赤に腫れていた。
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