オレンジジュース《短》

短く息を吐いて、目の前の席に視線を移す。

空っぽのその席は、今しがた彼がそこにいたという温もりを一かけらも残していてはくれなくて。


もう、終わったのだと。



その時になってやっと、私は悟ったのだった。


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