オレンジジュース《短》
濡れて鈍く光るアスファルトの道路が、ついさっきまで雨が降っていたということをしらせていた。
突き刺さるように鋭く冷えた風を頬に受けながら、伏し目がちのまま黙々と歩く。
何だかもう今日は、電車もバスも使いたくなかった。
ただ気が済むまで、ひとりで歩いていたかった。
どれくらい歩いたのか、ふと目線をあげると、コンビニエンスストアのまぶしい明かりが目に飛び込んできて。
光に集まる蛾のように、私はそこに引き寄せられた。