秘密のカンケイ
「さくら…」
そう呼ぶ声も今は温かい。
あんなに苦しかった思いも体が震える程の怒りも今は込み上げてこない。
突き放して傷つけて苦しめてしまったのに今はすがり付きたい。
快斗先輩の時だって、ハルの時だって支えられてきたけど今ほどすがり付きたい程の切なくて寂しくて哀れな気持ちにはならなかった。
こんなに弱ってしまうなんて…
慌てたように早足で近づいてくる人の胸に飛び込みたい。
抱き締めてほしい。
寂しい心を温めて癒してほしい。
わたしを掬い上げてほしい。