秘密のカンケイ
「はい」
それは凛として奏さんを見つめた。
「え?快斗に好きな人…」
「はい」
「…知って、るの?」
「…はい」
「…誰?」
「先輩の部屋が何色で統一されてるか知ってますよね?」
「…黒でしょ?」
「はい。彼女はそのモノトーンの世界に色を持って入った人なんです」
奏さんはよく分からなかったのか首を傾げた。
「彼女は快斗先輩のとても大切な人なんです。黒の部屋に赤色のマグカップを持ち込むほど…」
そこまで言うと奏さんは目を見開いてわたしをみた。
「…そ、れって………」
「これ以上はわたしの口からは言えません。言いたくないです。体の関係だけの繋がりだったかもしれないけど、わたしは先輩が好きだったんです。先輩の好きな人を簡単に言えるほどまだ気持ちの整理はついていないので………」
そう言って、ベンチから立ち上がると公園の出口に向かってわたしは歩きだした。