月と太陽
食料の調達に行かなければ旅に必要な食べ物がないことに。


エセルは急いで顔を洗った。


もう夕方だ。


早くしないと店が閉まってしまう。


するとその流れる水の音でフェリアは目が覚めた。


重たいまぶたを開きながら手で目をこする。


エセルは顔をタオルでふき、荷物をとろうとベッドのそばで歩いていく。


「どこかに行くの?」


急に質問してきたその声に驚いてエセルはキョロキョロと周りを見渡した。


そしてベッドに座っているフェリアを見るとほっと胸をなで下ろし、忙しそうに言った。


「街へね。食料の調達に。フェリアはどうする?寝てる?」
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