不機嫌な果実


頭をぶるぶる横に振り、バッサリとその気持ちを遮断した。



「戻ろう、宴会場に。
今ならまだ一次会の締めは終わってないかもしれないわ。
部長に任せるなんて、やっぱり申し訳ないもの」



そう小菅に告げると、麻紀はすくっと立ち上がった。


そうよ、あたしたちは幹事なんだから。


しっかり、責任を果たさないと。


こんなところで、油売ってる場合じゃないわ。



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