ワインディング ライフ
いつしか喧嘩も絶えた。
私は彼女の執事のように
言われたことは
100%回答で
こなしてきた。

外で仕事
家でも仕事
ゆっくり休む暇はない。
友人との一時の
酒を楽しむ時間はなく
仕事が終われば
一目散に帰る。

職場の仲間と
お茶をする時間も
奪われ、とにかく
早く家に帰る。

家で飲む酒は
ひたすらに美味しくない。
酔えないのだ。
酒はビール1本
そしてアンナのお父さん
自家製のワインを
グラス1杯
それ以上は許されない。

抑圧の中の
形骸まみれの幸せ
周りからは
素敵なカップルに見えるように
笑顔を絶やさず
常に謙虚にふるまう。

仲間は一人もいない。
だから気をつけよう
みんな良くしてくれる。
さて、手のひらを
返しても
今まで通り
私とも付き合えるのか?
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