空からのラブレター
宗吾さんは、そっと椅子から立ち上がってキスをしてくれた。

涙が一筋…こぼれ落ちた。

涙が止まらない。
宗吾さんがぼやけて見えるよ。

こんなにも、こんなにも…宗吾さんが大好き。

年の差、腕が無い、元ヤクザ。
色々なことを背負って生きてきた宗吾さん。

そんな宗吾さんに憧れて恋したんだ。

「結衣。俺なんかのキスより…」

私は、急いで書いた。宗吾さんだから…キスしたかった。
他の男のキスなんていらない。

宗吾さんだけがいい。

《宗吾さんだけ》

私は、宗吾さんに抱き着いた。

初めて、こんな恋をしたんだ。

初めて、本気になれたんだ。

初めて、キスしたいって思えたんだ。

初めて…一緒に空を見上げたかったんだ。

< 47 / 72 >

この作品をシェア

pagetop