美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 「でも、それは違う。正しい事だった。人を助けたいっていうのもあった。けど、それも少し違う。本当に正しい行いは自分のためにするものなの。それが正しいと思った。…お母さんは分かってくれないだろうけど、子供の方が正しい時もある」
 

 「分かるわよ。子供が正しい事をして叱る親がいますか」
 美幸さんの母親は、いわば口うるさい教育ママなのですが、この時ばかりは静かに娘の紡ぐ言葉に耳を傾け、微笑みました。
 「お母さんは寝るね、いいのよ、何時までだって起きてたって。大人には分からないけど、それが正しい事だと思うなら」
 

 「うん、そうする」
 美幸さんのお母さんは、今日一日で急に逞しく思えるようになった我が娘に感慨深さと、ちょっぴりの寂しさを覚えたのでした。


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