美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 部屋には竜一とユイの二人きりです。
 (部長…。来てイキナリ腹痛って…腹痛って…。今、告れってことですか、部長!!)


 「ユイちゃん?」


 「ふぁ、ふぁい!」


 「何の病気なの?」


 「いや、その…よく分からないんです…」


 「ふぅん…。『正義感が強すぎる病』とか」
 竜一はたぶん、このとき敢えて嫌われるように振舞っていたに違いありません。
 なるだけ、いわゆる青春と呼ばれる、瑞々しい情景を、後に敵となるかもしれない少女と描いてしまわぬように。


 「へ? あ、いやその…」


 「炎が戸惑ってるってワケだよ…」
 窓の外に視線を映しながら裕は言いました。『雷王』としての瞳のを使うと、遠くのビルに監視の視線がある事に気付きますが、彼は続けました。
 「悪の化身に人助けさせたからさ…」


 悪の化身…!!

 その一言に、ユイの瞳孔は開かれます。
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