美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 Qの言葉の含みが消えるとドッと笑いが起きました。
 「雷を操るだと! わはは、そんな人間がいると言うのか!?」

 彼女に徹底的にコケにされた2課の刑事達は、鬼の首を取ったが如く騒ぎ立てました。
 「刑事の品格を疑うよ!」
 「8課はやはり、変人だ!人間が雷を操るだと!? わはは!」


 Qは笑って答えます。
 「ええ、もちろんです。人間には無理ですねぇ。“人間”には」

 「当たり前だ!」
 「荒唐無稽、甚だしい!」
 
 Qは笑っていますが、彼女を凌辱する声が他の課からも、次々に上がり、収集がつかなくなりました。

 たまらず裕が、助け舟を出しました。
 「私共の、報告を続けさせて頂きます! それともまだ質問が?」

 
  ………
 
 いえ。そこは、やはり大人でした。
 刑事達は銘々が、自分達の大人気ない言動を恥じるように口を閉じ、裕に耳を傾けます。
 すまん、とさえ言った者もありました。


 「ご協力感謝します。 …え~、盗まれた“宝石”についてですが…
 裕は続けました。
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