美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 クラスが、しん、となり…

 先生はが低い声で言います。
 「今日は寝ないで偉いなぁ…」
 
 「い、いや。あの……どうも…」
 ユイは笑顔を作って場を逃れようとしますが…
 
 「藤間ぁ!」
 という大きな一喝が飛びました。
 
 「ご、ごめんなさいッ!」

 暫し、教室は生徒達の笑いに飲まれました。 

 「まったく…」
 先生は優しく苦笑しています。
 「お前ら、つい最近まで小学生だったんだぞ。恋愛はまだ早いだろぉ?」

 男子生徒達は、一同同意して笑っています。

 「そんな事ないですよ!」
 一番前に座っていた、クラスの『マドンナ 兼 学級委員』の美幸という娘が反論します。

 「そうか? う~ん、まぁ、ともかく、藤間には早いな」

 「どういう意味ですか!?」
 ユイは机を叩きました。

 「いやぁ、失敬!」
 と、再び笑いが起きます。南少年に焦点を合わせようとすればするほど、こうした日常的な和やかさが、ひどく残酷に見えてしまうから不思議です。

 

 …… パンッ! パンッ!
 先生は、2度手を叩いて、ドッと沸き立ったクラス内をを制し、
 「さぁ、授業を続けよう!」
 と言いました。




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