執行猶予3年
「大丈夫だった?」
民家を説得して、
部長に頭を下げに言った矢先。
白々しい。
「そのくらいの事で、
大げさなのよ。」
俺のイライラのピークは振りきれた。
「てめえ!!
このくそババア!!ふざけんなよ!
転院したからって、
逮捕は出来ねえし、
今日一日無駄になっただぞコラ!
てめえ、
自分したこと分かってんのか!」
ああ、
俺明日から再就職先を探さなきゃ。
「なんで?
私は職員を守ったの!
今日何かあるかもしれないでしょ!」
「だから今日中に、
逮捕できるように、
俺らみんなでやってたでしょ!!」
「状況も報告しないで!
普通私に報告が先でしょ!」
「てめえがサジ投げたんだろ!
何が報告だ!」
「ねえ、
師長、私間違ってないわよね。」
「部長、
私に振らないで下さい。」
師長も分かってる。
逃がさねえぞ。
「私の経験から言えば、
そんな事で、
警察は動かないのよ!」
「てめえは警察か!
警察は十分逮捕できるって言ってたぞ!」
夜勤者が来てる事も忘れ、
此処が病院と言う事も忘れ、
俺はどなり散らした。
「あんたがサジ投げて、
責任放棄したから、
俺は、
師長に連絡した。
何か文句あんのか!!」
今日付けでの首も覚悟した。