執行猶予3年
もんもんと、
体の中で、
溜まりに貯まったものが、
もう限界的に、
溢れてた。

俺は気が小さいし。
悪いことばかりしてるような気がして、
気持は限界に達してた。

疲れた。
それだけ。


親に、
電話するたびに、
嘘をついてるのも後ろめたい。


「ここ何?」

「病院だよ。」


「ここ病院やってんの!?」

今まで何度も鶴とこうして通ったことのあった場所。
今日も、
カラオケの帰り、
2ケツして、
チャリこぎながら通った。

「やってるみたいだよ。
患者居るし。」

「マジで…。」


正面は、
診療所のような感じで、
その狭い路地を縫うように、
縦に立ってるそのようすは、
俺には、
言っちゃ悪いが廃屋のようにしか見えなかった。


「へえ~。」

この何気ない話が、
俺の人生を変えた…。


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