初恋のキミへ。
夢の中
誰かの声がする。
小さくてよく聞こえない。
あたし…どうしてこんな暗闇の中にいるんだろう。
あぁ…そっか。
あたしはもう……
もう…元輝に合わせる顔がない。
このまま死んでしまった方が楽かもしれない…
「未波ちゃん?」
誰かがあたしを呼ぶ。
「…だれ?」
「僕は君を助けにきた。」
そう言う彼の姿は眩しいくらいに輝いていて、まるで天使のようだった。
「あたし…死んでるんじゃないの?」
「確かに君は死にかけた。
だけどまだ生きてる。後は意識を戻すだけだよ。みんな待ってる。」