初恋のキミへ。


4月。桜がだんだん散りだしてきている。

あたしは今、日本に帰ってきた。

そして荷物は両親に任せてそのまま、桃香とタケくんと待ち合わせしている場所に向かった。

時刻は1時。待ち合わせの場所につくと2人の姿がすでにあった。

あたしは笑顔で2人に近寄った。


「久しぶり!」


桃香はあたしを見て泣き出し、抱きついてきた。


「未ーなみー!治ってる!ちゃんと……良かった……良かったね!!やっぱり未波には笑顔が一番似合ってる!更に綺麗になったね!」


「ありがとう…桃香。
あたし頑張ってきたよ。
連絡取れなくてごめんね?

タケくんも久しぶり!
桃香のこと大事にしてくれてるみたいで安心した。

結婚するんだって?おめでとう」

あたしは桃香を抱きしめていた手を離し、タケくんにそう言った。
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