優しさにつつまれて
それから、私は勉強していた。
一か月後にある追加入学試験に受かれば、私は武蔵が元気になる気がしていた。

何故か、彼に会う事はためらっていた。
彼の病院までは行けてもロビーまでしか行けない。

私が彼に会って、また彼が脱管でもしたら、と思うと、意識のない彼に会うのも怖かった。
< 13 / 19 >

この作品をシェア

pagetop