猫が生まれた日
ぼろぼろで、連れて歩くのも恥かしい
そんなあたしを連れて歩く

見捨てて行けとみんなが言う
そしたらもっと明るく
君も未来も輝くよって
みんなが言う

それでも君はあたしを抱きかかえて
休み休み歩き続ける
あたしを治せる医者を探して

そんな君があたしでなければ良かった
違う誰かなら良かった

みんなみんな知ってる
あたしたち誰一人
ひとりきりでは生きていけないって
紀元前からあたしたち知っていた

君は泣いてる
あたしを見て泣いてる
あたしも泣いてる
あたしはもう
かなしいことだらけでわけがわからない
かなしみの数を数えるのは
もう辛いけど
ふわふわしちゃって
これだけは言えそう

あたしはなんだか
君が笑えないのが
一番かなしい
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