ヒメ恋~Last Love~
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「リミ、お誕生日おめでとう!!」


あたしの膝の上でニッコリ微笑みながら、フォークを振り回すリミ。


「リミー?おじいちゃんとおばあちゃんからリミにプレゼントがあるわよ?」


差し出された、きれいにラッピングされた袋を持って、またご機嫌にはしゃぎ始めるリミ。


今日はリミの一歳の誕生日。

両親がわざわざ日本から、リミを祝いに駆けつけてくれた。


リミが笑うだけで、あたしたちは幸せな気持ちになれる。


おじいちゃんとおばあちゃんがいて、ママがいて、今のリミはその笑顔の通り、幸せに違いない。


だけどいつか大きくなって……きっと気づく。


周りの子供たちを見て、自分とは何かが違うんだということに。


『どうしてリミにはパパがいないの?』


いつか……いつか必ずこの壁にぶち当たる。


リミに真実を伝えた時、この子はどう思うんだろうか?


自分の存在を否定してしまわないだろうか?


リミの成長を側で見守ることはとても嬉しくて、海里によく似ているリミに感じる愛おしさは、言葉では言い表せない。


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