最低な俺だけど…。
そう言って、幸人はさっさと電話を切った。




…俺を……必要としてる?
野球部が…?



卒業式に、桑先が手渡した書類を、俺は慌ててもう一度見直した。





そしてやっと、俺にとっては何気なかったあの卒業式に、一生懸命俺のことを考えてくれてた人がいたことに、気が付いた。






そう…こんな俺の、これからの奇跡を信じる人がいたことを。





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