Love or Like ~幼なじみ~
湊side
教室を飛び出し屋上へと
走ったあたしは階段を
駆け上がりながら
大粒の涙を流した。
ドアを開けると前も見ず
そのまま突っ込むと
ドンッと誰かにぶつかった・・・
涙で視界が遮られ
ぶつかった相手が
誰だか分からない・・・
「うぉっと・・・ってえっ?・・・湊?」
頭上から声がしたと思ったら
それは・・・
聞きなれていた声。
今一番求めていた声。
大好きな・・・あの人・・・
尚悟の声だった。