【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「だから……拓哉も本当に守りたいって思えるような人、早く見つけなよ。あたしたちはもう赤の他人だけど、応援してるから。……見守っててあげるから。だから、あたしのことはもう忘れて」


美綺はそう言うと、俺の手を握った。



「……チッ」



アイツはなにも言わずに、黙ってその場から去って行った。



「流二……大丈夫?」



美綺は心配そうに俺の顔を覗き込んだ。



「ああ、大したたことねーよ。……それより、ありがとな」



「……え?」



俺はそう言うと、美綺にそっとキスをした。



ちゅっ



そっと唇を離した。



「あたしこそ……ありがとう。嬉しかった」



美綺はそう言うと、優しく微笑んだ。



「じゃあ、帰ろっか」



「そうだな」



俺はそう言うと、美綺の手を握って歩いた。



そしてそのまま家に帰った。



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