【完】イケメン生徒会長は俺様!?
そして、俺を見た。



でもアイツは諦めていないのか、更に続けた。



「なんで?俺たち両想いだったじゃん」



「でも……それはもう、昔の話じゃん」



美綺はそう言うと、俺の手を震えながら握った。


「美綺にはこんな男より俺の方が相応しいよ。それに、俺の方が美綺を幸せに出来る自信あるよ」


といきなり言い出した。


俺はその言葉にカッとなってアイツを殴った。



「流二?!」



それを見た美綺が声を張り上げた。



「てめーふざけんじゃねーよ!!さっきから黙って聞いてれば、意味の分かんねーことばっか言いやがって。……お前のせいで、美綺がどんだけ傷付いたか分かってんのかよ!!」


「流二!もうやめて…」


美綺が俺を止めようとしても、俺の怒りは治まらない。



「お前、美綺を傷つけたくせに今更付き合えってなんだよ!!ふざけんのもいい加減にしろ!!お前に美綺は渡さねーよ」


「流二……もうやめて!もういいから…」



美綺はそう言うと、涙を流しながら道路に座り込んだ。



「美綺…」



でも、その時だった。



バキッ!!



俺はアイツに殴られた。


そして、そのまま道路に倒れ込んだ。



「えっ…流二?!」



それに気付いた美綺が、俺の所に駆け寄ってきた


「流二……大丈夫?」



「ああ。……大したことねーよ」



俺はそう言うと、立ち上がった。



でも…美綺がアイツの所に行った。



「……美綺?」



美綺はアイツの目の前に立つと、アイツを思いっきり叩いた。



"パァン"と鈍い音がした


「いい加減にしてっ!!あたしは拓哉に散々傷つけられたんだよ?!それなのに、今更付き合ってってなに言ってんの?そんなのふざけてるじゃん!」



美綺はそう言うと、俺の所に駆け寄ってきた。



「流二……帰ろう」



「ああ。……そうだな」


俺は短く答えた。



「拓哉……あたしはもう、拓哉とやり直す気なんかないよ。……だから」


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