【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「お、おーっ」



俺は美綺の隣りを歩いた


そして、昇降口で靴に履き替えるとスタスタと車に乗って家に帰った。



「「…………」」



しかし車の中は無言。



俺も美綺も、なにも喋ろうとはしなかった。



「流二……あのさっ」



長い沈黙が続いた後、美綺が口を開いた。



「ん?」



「ご、ごめんね」



美綺が申し訳なさそうに呟いた。



「え?なんだよ急に。どうした?」



俺は美綺の顔を覗き込むと、そう言った。



「さっき、ヒドいこと色々言っちゃったから…」


美綺はそう言って下を向いた。



「なんだそんなことか。……気にすんな」



俺はニッコリ微笑むと、そう言って美綺の頭に手を乗せた。



「うん。ありがとう」



美綺はそう呟くと、優しく微笑んだ。



「おーっ」



俺は美綺の頭から手を離し、窓の方を向いた。



やべー……俺、ほんとにどうにかなっちゃいそう…。



「流二、好きだよ」



「え?」



俺が美綺の方に振り向いた瞬間……美綺に不意打ちキスをされた。



「えっ!」



俺は自分で顔が赤くなるのがイヤでも分かった。


「どう?不意打ちキスされた感じは」



美綺は俺の顔を覗き込むと、怪しい笑みを浮かべて俺にそう言った。



「どうって…」



俺はそこで言葉を止めた


「……びっくりしたでしょ?でも、これをあたしは毎日されてるんだよ。これであたしの気持ちが少しは分かったでしょ?」



美綺はニコッと笑い、俺にそう言った。



その時、俺は思った。



美綺の笑顔は悪魔のようだ……と。



なんと言うか、言い方が怖い。



まるで、悪魔のような笑顔に天使のような可愛いらしい声で囁く。……みたいな?



「あっ、ああ…」



俺は変なことを考えたせいで、それしか言葉が出て来なかった。



はぁ……美綺って意外と怖い…。



< 265 / 698 >

この作品をシェア

pagetop