【完】イケメン生徒会長は俺様!?
あたしはため息をつくと、枕から顔を上げた。



「別に大丈夫だよ。……悪いのはあたしだから。流二の言う通りだよ。だから、流二が謝ることじゃないよ。ほんとに気にしないで!」



あたしはそう言ってニコッと笑った。



「おーっ。ありがとな」


流二はそう言ってあたしを抱き寄せた。



「うん」



あたしは流二の胸に顔を埋めた。



流二は優しく頭を撫でてくれた。



「ヒマだし……どっか行くか?」



流二はあたしの頭を撫でながら、優しい声でそう囁いた。



行きたいけどなぁ…。



なんか、疲れがたまってるからどこにも行きたくないんだよなぁ。……というか、動きたくない。


「ううん。今日はいいや。なんか、ここ最近疲れがたまっててあんまり疲れが取れなくて。あんまり動きたくないんだ…」


「そうか。そういうことなら仕方ないか。まぁ…あんまり無理すんなよ」


流二は優しく微笑むと、そう言った。



「うん……ごめんね?」


あたしはそう呟いて下を向いた。



「気にすんな。デートなんかいつでも出来るから。それに、毎日一緒居られるだけで俺は幸せだし」



流二はそう言うと、ニッコリ笑ってあたしの頭をクシャクシャした。



「あたしもだよ」



そして、二人の唇がそっと重なった。



"ちゅっ"と触れるだけのキス。



そして二人でベッドに座った。



「あっ、そう言えば!今ねぇ、茉衣たちが沖縄旅行行ってるんだってー」


「あっ、知ってる。俺も啓悟から聞いた」



あたしの問い掛けに流二はそう答えた。



「いいよねぇ沖縄。あたしも行ってみたいなぁ」


あたしは流二の顔を覗き込むと、ニッコリ笑ってそう言った。



「じゃあ、今度一緒に行くか?沖縄」



「え?連れてってくれるの?!」



あたしは思わず身を乗り出して聞いた。



「ああ、夏休みとかなら休みいっぱいあるし。のんびり滞在出来るだろ?だから、夏休みに沖縄連れてってやるよ。それなら目一杯遊べるだろ?」


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