シャボン玉 *eternal love*



「いいですっ! 大丈夫!」


「え……でも」


「私、一人でやれるから」



そう言って俺の手から黒板消しを取り上げる。



……好意で言ったのに。いや、半分は下心あったよ。



嘘。半分どころか100パー下心あった。だって話し掛けるチャンスなんて滅多にないし。




その滅多にないチャンスに俺が話し掛けると、彼女は必ず目をそらす。そしてすぐに会話を終わらせようとするんだ。



まあ、あれだ。


――俺、好きな女の子から嫌われてるらしい。






< 3 / 269 >

この作品をシェア

pagetop