みずたまり

めぐり逢い

いつも…
私が一番欲しいと思うものは、いつだって手には入らない。


中2の夏休み明け…

転校生が来るとクラスが
ざわついていた。。

先生の話が終わって…
やっと転校生の話になった。

「男だって~!!うちの勝ち~!!美羽!恋しなよ♪」

話かけてきたのは…親友の『笹崎 愛梨』

唇をとがらせ、ムッとした顔で愛梨を見る。

愛梨は、はいはいと言った顔で前を向く。


-ガラガラ-

「はじめまして。『杉谷 大樹』です」

女子が一斉に、カッコいいや可愛いと騒いでいる。

「仲良くしろよ~!相沢の隣!!アイツ委員長だから-。…隣に座って!!」

「はい。」

えっ…私?
「あっ…はい。。」

確かにみんなが言うようにカッコイいけど…

イケメンに性格良い人いないもん。

私は、小学校で1回、幼なじみの男の子に恋をした…
普段着ない、スカートを履いて学校へ行くと…
「可愛くねえ。」

…そう、言われた。

その失恋のショックから…
いまだに断ち切れずに

恋が出来ないままだった。。

そして、転校生が
男子か女子かで愛梨とかけしていた。

男子だったら、愛梨の勝ちで、
「私がその男子を好きになる。」
女子だったら、私の勝ちで、
「愛梨は私の恋事情に首を突っ込まない。」

ってことになっていた。

もちろん、恋をするなんて無理。性格が第一だし…

席に着く、大樹くん。
「ねぇ、うち、笹崎 愛梨って言うから♪隣の子は、相沢 美羽だから仲良くしてあげて!!」
私がペコッと首を下げると、
大樹くんは、首を前に出す。


なんか、やだなぁ~。
感じ悪い~。


< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop