【短編】あたしとバカと自縛霊
それを基に考えるなら幽子さんは今、生徒の青春の声や音をBGMに出来て尚且つ静かな屋上に現れる筈。


事実、也久は階段を上に上がっている。


足取りは一歩一歩踏み締める様に。


あたしも気付かれないように後を追う。


…誤解はしてほしくないから言っとく。


別に也久の恋の行く先とかが気になる訳じゃない。


止める気だって、…………無くはない。


ただ、なんて言うか、あたしの感情に区切りが欲しいのだ。
< 17 / 32 >

この作品をシェア

pagetop