俺様の飼い猫。
日奈とひな
ふかふかの布団にくるまって、寝ぼけた余韻に浸っていた時、ふとドアが開いて、足音がした。

「飯出来たぞ。」
「ん゛ー‥。」

朝の余韻を邪魔されて、少し不機嫌そうに布団から起き上がろうと伸びをして…
ん…?

誰…?

ってかまじここどこ!?

恐る恐る布団から顔を出すと。

「目ぇ覚めたか。」

まだ少し眠そうにあたしの顔を覗き込む綺麗な顔…。

「誰ですか!?」
「わざわざ連れてきてやって、ベッドまで貸してやって、朝飯まで作ってやった奴に、ずいぶんな言い方だな。」
「意味、わかんな…い。」

言ってる意味が全然理解できなくて、あたしは今にも泣き出しそうになってる。

「じゃあ、俺仕事行くから。飯食っとけ。」

そう言って、あたしの寝癖のついた頭を男の大きな手がなでる。
あたしが何かを言う間もなく、男は寝室を出て行った。
しばらくすると部屋を出る音と、鍵を閉める音が聞こえて、部屋の中が一気に静かになった。
< 2 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop