この想いを君に…3
6.熱い夏の始まり
7月中旬。

期末テストも終わり、あたしは1日だけ、学校を休んだ。



一応、マシンに乗れないと意味がない。



テスト走行で走る事になった。



祥太郎と光さんは何度もテストをしていたけれど、あたしは初めて。

まず、マシンに慣れないといけない。



「…大丈夫か?」

祥太郎があたしを見つめる。

「多分…」

そうとしか、言いようがない。



なんせ、初めて乗ってみるマシンだもの!



跨がると…

足付き、悪い!!



「無理すんなよー」



光さんも心配そうに見つめる。



とりあえず1周、走行してみる。
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