この想いを君に…3
「光さん、本当に睦海の事が好きだよ。
ああ見えても案外寂しがり屋でよく泣くし。
…どうか支えてあげて。
支えるというのは難しい事じゃない。ただ傍にいるだけでも支えになるから」

祥太郎はあたしを見て微笑むとスタスタと歩き始めた。



「何、話してたん?」

光さんはあたしの横にやって来て並んで歩いた。

「秘密〜」

あたしが一歩前に出て後ろ向きで歩きながらいうと

「なんで?なんで言えないの?」

光さんは不満そうに呟いている。



「光さん」

ようやくチームのパドックに戻ってきた。

「明日、頑張ってね!」

光さんは嬉しそうに頷いた。
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