素直になれない馬鹿女




彼はいつも美味しそうに食べる


時々、子供みたいにご飯粒を口元につけてたりする。

しばらくはほっておくけど、あまりにも本人が気づかないもんだから


『ついてるよ。…ったく子供じゃないんだからね』


とご飯粒をとってあげる。
…そのご飯粒を少女漫画の女の子みたいに食べたりしない。




恥ずかしいから。



『これじゃあ、どっちが年下かわかんないじゃん』

私がどんなに無愛想に言っても彼は無邪気な笑顔で照れ笑いする。








その笑顔がたまらなくなる


可愛い子犬や子猫を触った時みたい





この興奮をどうすればいいの?!

可愛すぎて絞め殺しちゃいそうだよ!!


ってゆう感覚。







でもその感情を出したりしない

しばらくその笑顔をみるだけでいいんだ。



あ〜〜〜!!可愛いよう!!

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