私の王子様-先生【完】



「どうにもなってないよ…」

「えっ…てっきりよりを戻したのかと思った…」

「あはは…もうだめなんだ」



私はそう呟いた。


先生のためにと思ってしたことだけど自分にとっては苦以外の何物でもなかった。



「明…無理するこたないんじゃない?」



彩は優しく私にそういった。


それができたらどんなに幸せなのかと思う。


でも先生に迷惑をかけると思うとそれはできない。



「彩…私は大丈夫だから。もう少ししたら忘れられるよ」

「そうか…」



そんな真剣な話をしているというのにちょっと空気の読めないやつが



『明ちゃ~んおはよ!!』



乱入してきた。




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