せぴあなタメ息

余韻の溜息


類は、自分の部屋のベットの中にいた。
 
頭上の張り出しの窓から、遠くの街灯と、

月明かりが入り込んでいる。
 
それが、類の視界を照らしていた。
 
ライブハウスの熱気。

それを思い出すと

体中からあの時の感覚が呼び覚まされてゆく。
 
熱気
 
緊張感
 
昂揚感
 
何もかもスゴく気持ちよかった。
 
呼び覚まされた魂が召喚されて輝き出した。

それをハッキリと感じた。
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