それは初恋で、
何だか、こそばゆい…。
あまり、
親切にされる事に慣れていなくて、どうしていいか分からなかった。
でも、
何となく、
相沢くんがみんなに好かれる理由が分かった気がする。
私は、片っ端から図書を直していった。
時計を見ると、お昼休みの半分以上の時間が経ってしまっている。
「あ~ぁ、今日はお昼抜きだなぁ」
私は図書を抱え、溜め息を漏らした。
ガラッ!!
勢いよく開いた扉に驚いて、私は振り返った。
「あ、やっぱりまだいた…!」