それは初恋で、




早紀ちゃんは私の顔を見るなり、そう言った。




すごいなぁ…


エスパーみたい。それとも私が分かりやすいのかな。




早紀ちゃんに聞いてもらいたいことがある。





「…うん!! 今日…テスト終わったら聞いて、くれる…かな?」

「当然でしょ!!」





そう言う早紀ちゃんの笑顔は、少しぎこちなく、昨日泣いた目の、少し赤いのを隠せずにいた。




ごめんね。
まだ傷心してる早紀ちゃんを無理に笑わせてしまったかな。







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