それは初恋で、
あとがき



最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。

初めての恋。
初めての知らない感情。

それ故に見極め困難で気づかずに、カウントされていない初恋があったとしたら、それを通り過ぎてただの過去として処理してしまうのは哀しい。

人の感情は曖昧に色を変えたり重ねたりしてしまうから、流れていってしまわないように、この作品の元々のタイトルが『初恋。』だったのですが、『まぎれもなく恋でした。』にも句読点を残しました。

カウントされない恋にしない為に。気づけず曖昧に通り過ぎてしまった恋でも、 まぎれもなく恋だったことを胸に記憶する為に区切りを記す意味でも。


例えどんなに淡くても、馬鹿げていても、微塵でも、発展なくとも、臆病になっても芽を摘んでしまわずに、芽生えた恋には素直に向き合っていけるのが理想だと思います。

どんな恋心もいつかの愛という奇跡に巡り会うために必要な階段な気がします。


こんなことを思いながら、大昔に書いていた作品を加筆修正し、仕上げました。




Kaaya


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