【旧】モノクローム
もともと我慢とか無縁そうな男だったし、こんなことでキレるコイツもコイツだと思う。
そんな男に体を許した私も私、か。
「調子乗ってんじゃねえよ!」
瞬間、ユウキの腕が振り下ろされる。
ああ、私、殴られるんだ。
なんで。
私、悪いことしてないのにね。
きゅっと私は目をつむった。
――パシッ
と、肌と肌がぶつかる音がした。
私が殴られたのか、と思ったが体のどこも痛みはない。
そっと目を開く。
代わりにあったのは、目の前にある温もり。
「……調子に乗ってるのはどっちだよ」