らぶ☆すとーりー 4
その晩、隼人から電話があった。



「今日は帰れない」っと。



週刊誌の件もあるので、当分こっちには帰ってこないって。



私は鏡を見た。



須藤さんにキスをされた場所・・・。



くっきり“しるし”が残っている。



この“しるし”は何だか自分の心を写しているようだった。



隼人といる一瞬は須藤さんの事を忘れられる。



けれど、須藤さんと一緒にいる時間は、


この“しるし”と同じように、思いはなかなか消せない。



私はこの“しるし”と共に、自分の気持ちも早く消えないかと、


心の何処かで思っていた。



隼人の前では浮気じゃないなんて言ったけど、


これって本当は心の浮気・・・なのかな?



私は首筋と共に、胸の奥がチクッと痛んだ。



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