らぶ☆すとーりー 4
「警察に言うか。」



「えっ?警察に言うの?」



「当たり前だろう?今回は何も無かったからいいものを。」



「でも、昔一緒に働いていたんだよ?


そりゃ、怖かったけど・・・昔の優しい水谷さんの事を考えると・・・


それに、病気かもしれないのに。」



「何でだ!あんなことされたのに!


って、それが綾乃なんだな。」



隼人は大きく溜息を付いた。



「分かったよ。警察には言わない。俺が何とかする。」



隼人は私の頭を優しく撫でてくれた。



すると、何故だか涙がまた溢れ出した。



「もう、泣くな。」



そう言って涙を消すかのように、


私の頬に優しいキスをする。



「もう大丈夫・・・。俺がいる。」



私は声を出さずに頷くだけ。



そして、隼人にもう一度ギュッと抱きしめられたのだった。





次の日、隼人は水谷さんに何をしたのかは分からないが、


それから私は・・・


水谷さんに逢う事はなくなった・・・。




< 99 / 261 >

この作品をシェア

pagetop