思い出に変わるまで【完】
その写真を拾って手に取った瞬間、体が固まった。


「和…志……?」


写真には仲良さそうに肩を組む、和志と宗介くんが写っていた。



「葉月ちゃん……」



振り返ると、タオルを持った宗介くんが困った顔をして立っていた。



「な…んで……?」


見間違いかともう一度写真を見たけど、そこに写っているのはやっぱり和志……。



「知ってるの……?和志のこと……」
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