君、想う刻


「良かったな―!!

優<ユウ>くんと同じ学校に行けて」




ムスッとした私の顔を見てもパパは気付かない




「あんまり茶化さないで下さい

朱音が怒ってる」



私の気持ちに気付いたのは廣瀬



思わず廣瀬を睨んでしまう




「僕を睨んでも仕方ないだろ

君が行きたいって言い出したんだ

良かったね、希望通りの高校に行けて」




廣瀬は嘘くさい笑顔を振り向く





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