呪いウタ
「うわああああああ!!!!!!!」
俺は飛び起きた。
あんな夢を見て、起きない奴はいない。

「腕・・・あるよな・・・・?」

そっと、左腕に触れてみた。


「海司ー!!いつまで寝てんのぉ?」

思い切りドアを開けて入って来た女。

コイツの名前は平山海里
俺の双子の妹だ。

「?何腕押さえてんの?遅刻するから朝メシ食べなよぉ。」
「あぁ・・・・わかったよ・・・」

そう言うと海里は部屋を出ていった。


夢に出た頭のことを思い出す。

切り離された部分から血がボタボタと垂れていた・・・。

「うっ・・・。」


気分が悪くなって、俺は洗面台へ走った。
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