Club Desire
〜Bottoms Up(乾杯)〜
「本当になんでも欲望を満たしてくれるんですね?」

「もちろんですとも」


自信に満ちた声で彼は返答した


「例え…それが法に触れる事であったとしても?」

「法など問題ではありません。
お客様のご希望内容にそえるよう、各分野のプロフェッショナルを揃えておりますので」


「つまり依頼内容が犯罪であったとしても、完全犯罪として仕立て上げてしまうとでも?」

「えぇ。まぁ詳しく言えば犯罪などと疑われる事なく殺り遂げてしまいますが」

にこやかに話す難波

けれどまだ信じられない、信じていいのかもわからない…

「でも、もし…」

「この間、大物政治家と大物俳優が亡くなったのをご存知ですか?」


怖じけづく私の言葉を遮るように話始めた難波
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