precious one
1.君との恋


『お前、知ってる?』

『何を?』

『人間って最初はさ、アダムとイブの、二人だけしかいなかったんだぜ?』

『知ってるよ、そんくらい』

『たった二人だけの男女がさ、恋に落ちてさ、俺たちが生まれて?』

『うん?』

『すげーよな、なんか』

『うん』

『運命、だよな』

『うん』

『俺と愛花もさ、』

『うん?』





『運命だったらいいのにな』




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