生きる
【予知夢】
ここ最近、三島 廉太郎は同じ夢ばかりを見ていた。
二本の別れ道があり、どちらを選ぶか迷う夢。
しかし、今日は違った。
今日の夢は迷ってるのではなく、道を選択した夢であった。
左の道を選んだ自分は、ただ暗い道を歩き、見知らぬ男に出会った。
男は白髪混じりの短髪の髪で、分厚いメガネをかけている。
三十代から四十代だと思う。
そいつはブツブツ呟きながら、自分に近づいてくる。
そこで目が覚めた。
そのあとのことは、夢の続きを見ないかぎり、廉太郎にはわからない。


< 16 / 203 >

この作品をシェア

pagetop