生きる
ベッドに寝転びながら、時生は本を読んでいた。
内容が頭に入らない。
部屋中にモヤモヤが充満する。
時生は本を置き、部屋を出ていった。
リビングにいる葵に、緊張しながら話し掛けた。
「あのさぁ。今日の夜、例の公園に来てくんないか。八時に。」
例の公園とは、ヨーロッパ料理店の近くにある、噴水が目立つとこだった。
返事も聞かず、時生は家を出ていった。
何だろうと思いながら、葵は読んでいた雑誌を置いた。


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